新NISA2年目で買いたい!利回り4.5%以上の注目株10選

コラム

新NISAがスタートし2年目に突入しています。投資家にとって非課税枠を活用した長期的な資産形成の重要性が一層高まっています。特に高配当株は、安定した配当収益と値上がり益の両方を狙える優良な投資対象です。本記事では、新NISAを活用した高配当戦略のポイントを解説し、利回り4.5%以上の注目銘柄を10選紹介します。また、参考情報を基に、選定基準や市場動向にも触れながら、具体的な投資アプローチを解説します。

新NISAの基本概要

新NISAは、2024年から非課税枠が大幅に拡充され、年間最大360万円の投資が可能になりました。この枠は成長投資枠240万円と積立投資枠120万円に分かれ、それぞれに適した投資戦略を組むことで、資産形成の幅が広がります。

非課税枠の仕組みとメリット

非課税枠を活用すれば、配当収益や売却益に課される約20%の税金を回避できるため、投資効率が飛躍的に向上します。高配当株への投資は、安定した現金収入を生み出すため、非課税の恩恵を最大限に活かせる手法です。

積立投資と高配当株戦略

積立投資枠では、定期的な少額投資が可能なため、市場の変動に左右されにくい特徴があります。一方、成長投資枠では、高配当株に重点を置くことで、キャッシュフローを強化しながら資産形成を進めることができます。

高配当株の魅力と選び方

高配当株は、配当収益を通じて安定した現金収入を得られるだけでなく、株価の値上がり益も期待できる魅力的な投資対象です。しかし、適切な銘柄選定が重要で、慎重な分析が求められます。

高配当株のメリット

高配当株の最大のメリットは、安定的なインカムゲインを得られる点です。利回り4.5%以上の株式は、投資効率が高く、不況期にも比較的堅調なパフォーマンスを発揮することが多いです。また、配当収益を再投資することで、複利効果を享受できます。

銘柄選定の基準

高配当株を選ぶ際には、以下の基準を考慮することが重要です。

利回りの高さ:最低でも4.5%以上の銘柄を選ぶ。
増配履歴:継続的な増配実績がある企業は信頼性が高い。
財務健全性:配当性向や自己資本比率を確認し、長期的に配当を維持できるかを見極める。

注目の高配当株10選

以下に、新NISAを活用したい投資家向けに厳選した高配当株を10銘柄ご紹介します。それぞれの銘柄の特徴や注目ポイントを詳しく解説します。

【条件】 (1)スタンダード市場及びグロース市場に上場 (2)時価総額が100億円以上 (3)5日移動平均売買代金1億円以上 (4)今期増配予想 (5)配当利回り4.5%以上

市場 コード 銘柄名 予想配当利回り
スタンダード 3205 ダイドーリミテッド 10.8%
スタンダード 4293 セプテーニHD 7.9%
スタンダード 9308 乾汽船 6.6%
スタンダード 287A 黒田G 5.9%
スタンダード 6677 エスケーエレクトロニクス 5.4%
グロース 9164 トライト 5.1%
グロース 2986 LAHD 5.1%
スタンダード 3299 ムゲンエステート 5%
スタンダード 6245 ヒラノテクシード 4.8%
スタンダード 3452 ビーロット 4.7%

 

1. ダイドーリミテッド(3205)

配当利回り:10.8%
特徴:2024年7月に1株当たり配当を2円から100円に大幅引き上げる計画を発表。3年間は高水準の配当を維持する方針です。
注目ポイント:新経営体制の株主還元強化策が評価され、株価も堅調に推移。自社株買いも計画しており、株主還元の手厚さが魅力。

2. セプテーニHD(4293)

配当利回り:7.9%
特徴:2024年12月期は一時的に配当性向を100%に引き上げたことで、高利回りを実現。広告代理業界で独自のオンライン広告技術を展開。
注目ポイント:来期以降は配当性向50%を目安とするため減配リスクがあるものの、今後の成長性に注目したい銘柄。

3. 乾汽船(9308)

配当利回り:6.6%
特徴:海運業界で長期的な安定収益を確保。主に乾貨物船事業を展開し、堅調な業績を維持。
注目ポイント:景気動向に左右されやすい海運業界だが、保有船舶の稼働効率が高く安定性があるのが特徴。

4. 黒田グループ(287A)

配当利回り:5.9%
特徴:2024年12月にIPOしたばかりの新興企業でありながら、配当利回りの高さが注目される不動産開発業界の優等生。
注目ポイント:累進配当を掲げており、株主還元への積極性が伺える。安定的な成長も期待される。

5. エスケーエレクトロニクス(6677)

配当利回り:5.4%
特徴:電子部品やディスプレイ用フォトマスクの製造に特化し、高収益性を確保。技術力に強みを持つ。
注目ポイント:グローバル市場でのシェア拡大が期待されるため、成長性と配当のバランスが魅力

6. トライト(9164)

配当利回り:5.1%
特徴:医療・介護・人材派遣業界で安定的な需要を持つ。社会課題解決型の事業モデルが注目される。
注目ポイント:高齢化社会を背景に安定成長が見込まれ、増配余地もある銘柄。

7. LAHD(2986)

配当利回り:5.1%
特徴:不動産セクターで成長を続ける中型企業。オフィスや商業施設の開発で実績を上げる。
注目ポイント:不動産業界の景気敏感性がリスクだが、堅実な収益基盤と高配当で魅力的な投資対象。

8. ムゲンエステート(3299)

配当利回り:5%
特徴:中古不動産の再生事業に強みを持つ企業で、リノベーション市場の成長を牽引。
注目ポイント:資産価値向上を重視した経営で安定的な収益を確保しており、中長期の投資に適している。

9. ヒラノテクシード(6245)

配当利回り:4.8%
特徴:電気自動車(EV)関連の製造設備を手掛け、次世代市場での成長が期待される。
注目ポイント:配当性向が低く、増配余地が大きい点が投資家にとっての魅力。技術革新が進む市場での競争力も注目される。

10. ビーロット(3452)

配当利回り:4.7%
特徴:不動産投資を中心とした事業を展開し、安定的な収益基盤を構築。高い自己資本比率が強み。
注目ポイント:株主還元に積極的で、事業拡大と配当のバランスを取った経営が高く評価されている。

新NISAで高配当株に投資するポイント

分散投資の重要性

分散投資は、リスクを軽減しながら資産を成長させるための基本的な投資戦略です。特定の銘柄やセクター、地域に過度に集中した投資を行うと、予期せぬ市場変動や業績の悪化がポートフォリオ全体に大きなダメージを与える可能性があります。そのため、多様な投資対象に資産を分散させることで、リスクを抑えつつ、安定したリターンを目指すことが重要です

  1. 銘柄の分散:複数の業種や企業規模に分けて投資を行う。高配当株、成長株、安定収益を持つ大型株といった異なる性質を持つ銘柄を選ぶことで、全体のリスクを低減します。
  2. 地域の分散:国内株だけでなく、米国や新興国株式、不動産、商品(コモディティ)にも投資を広げることで、特定の地域の経済状況に依存しない分散効果を得られます。
  3. 資産クラスの分散:株式だけでなく、債券、金、不動産投資信託(REIT)など異なる資産クラスに分けて投資することで、リスクとリターンのバランスを最適化します。

また、投資信託やETFを活用することで、少額でも効率的に分散投資を実現できます。全世界株式インデックスファンドは、世界中の多くの企業に分散投資が可能な選択肢です。このようなツールを活用することで、時間をかけずに高度な分散を図ることができます。

分散投資を成功させる鍵は、目的やリスク許容度に応じて適切な割合を設定し、定期的に見直すことです。市場の変化に応じた柔軟なポートフォリオ運営を心掛けましょう。

長期投資の視点

長期投資は、時間の経過を利用して市場の変動リスクを緩和し、資産を成長させるアプローチです。短期的な価格変動に一喜一憂せず、投資対象の本質的な価値に焦点を当てることが成功の鍵となります。

長期投資の主なメリットは以下の通りです。

  1. 複利効果の活用:収益を再投資することで、資産が雪だるま式に増加します。高配当株や積立投資は、複利効果を最大限に活用するのに適しています。
  2. 市場変動リスクの軽減:短期的な市場の上下動は、時間の経過とともに平均化される傾向があります。過去のデータを見ると、10年や20年といった長期で投資を継続することで、リターンが安定する可能性が高まります。
  3. 心理的負担の軽減:頻繁な売買を行わないため、短期的な市場変動に対するストレスが軽減されます。長期目線を持つことで、冷静な判断が可能となります。

長期投資を成功させるには、次のポイントを押さえることが重要です。

  • 定期的な積立:ドルコスト平均法を活用して定期的に投資を行うことで、価格変動の影響を平準化します。
  • 優良銘柄の選定:財務基盤が健全で持続可能な成長が見込まれる企業を選ぶことが長期的な利益につながります。
  • 目標と計画の明確化:将来の目標や必要資金を考慮した計画を立て、それに基づいた資産運用を行うことが大切です。

長期的な視点を持つことは、資産形成の土台となります。特に、新NISAのような非課税制度を活用すれば、税金負担を抑えながら複利効果を最大化できるため、より大きなメリットが期待できます

分散投資と長期投資を組み合わせることで、安定した資産成長を目指しながら、リスクを最小限に抑えることが可能です。

まとめ

新NISAを活用した高配当株投資は、安定的な現金収入と資産の成長を実現する戦略です。利回り4.5%以上の注目銘柄を中心に、財務状況や増配可能性を慎重に見極めることが重要です。分散投資と長期投資を基本に、新NISAの非課税枠を最大限活用して、効率的な資産形成を進めましょう。

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