高配当株ランキング!増益・増配の注目銘柄をNISAで狙う

コラム

高配当株は、安定した収益を求める投資家にとって有力な選択肢です。NISA(少額投資非課税制度)を活用することで、配当金や譲渡益が非課税になり、資産形成に大きなメリットがあります。本記事では、NISAを活用した効果的な投資戦略と、選び抜かれた高配当銘柄をランキング形式で紹介します。

NISAで高配当株を狙うメリット

NISAの最大のメリットは、配当金や譲渡益が非課税になることです。一般的に日本では配当金に約20%の税金がかかりますが、NISA口座ではこれが免除され、配当金をそのまま再投資することで複利効果を得やすくなります。さらに、2024年にスタートした新NISAでは、年間360万円の非課税枠が用意され、より大きな資産運用が可能です。

高配当株は、景気の変動に左右されにくいインフラ、金融、エネルギーなどの分野で多く見られ、長期的な投資に適しています。さらに、連続して増益・増配を達成する企業に投資することで、安定的なキャッシュフローを確保しながら、企業の成長も享受できるのが魅力です。


高配当株ランキング:増益・増配が魅力の注目銘柄

以下では、NISAを活用して長期保有に適した、増益・増配傾向の銘柄をランキング形式で紹介します。


1位:竹内製作所(6432)

竹内製作所は、建設機械の専業メーカーとして、北米市場で特に強い存在感を持っています。2025年2月期には円安の追い風もあり、上半期の営業利益が前年同期比46.5%増加となっています。インフラ需要が増加するアメリカ市場での成長が見込まれ、さらに配当金も9期連続で増配予定です。

  • 配当利回り4.18%
  • 注目材料:米インフラ投資拡大、円安恩恵
  • 強み:9期連続の増配実績

2位:パラマウントベッドホールディングス(7817)

医療・介護用ベッド市場でトップシェアを誇るパラマウントベッドは、今後も高齢化社会の進展を追い風に事業を拡大する見込みです。2025年3月期も5期連続での増益が期待され、年間配当金は97円に増加予定です。また、DOE(純資産配当率)を4%に設定するなど、株主還元の強化にも積極的です。

  • 配当利回り3.83%
  • 強み:医療・介護需要の拡大
  • 注目点:多国展開とリカーリングビジネス拡大

3位:稲畑産業(8098)

化学品専門商社の稲畑産業は、情報電子や合成樹脂分野での成長が顕著です。太陽電池や二次電池関連市場への進出で、中長期的な成長が期待されます。2025年3月期には、5期連続の営業増益が見込まれ、年間配当金も125円へ増加予定です。

  • 配当利回り3.75%
  • 注目点:環境・エネルギー分野の強・累進配当制度を採用

4位:ヒューリック(3003)

ヒューリックは、東京23区の不動産賃貸を中核事業とし、高稼働率の物件を多数保有しています。2024年12月期には、16期連続の増益・増配を達成する見込みで、安定的な収益基盤が強みです。また、都市型データセンターの展開など、新規事業にも積極的に取り組んでいます。

  • 配当利回り3.63%
  • 強み:都心物件の高稼働率
  • 注目点:データセンター事業の成長

5位:テクノプロホールディングス(6028)

テクノプロは、技術者派遣市場で国内最大のシェアを持つ企業です。IT人材の需要増に伴い、業績が安定しており、2025年6月期には23.2%の営業増益が見込まれます。年間配当金も90円に引き上げられる予定で、IT分野での成長が期待されています。

  • 配当利回り3.20%
  • 強み:IT人材の需要拡大
  • 注目点:累進配当と自己株式取得

高配当株への投資戦略:NISAを活用した資産形成

配当再投資のメリット

NISAの大きな利点は、配当金や譲渡益が非課税となることです。通常、配当金には約20%の税金が課されますが、NISAではこれが免除されるため、再投資に回せる金額が大きくなります。配当を再投資することで、次の配当も増加し、複利効果が得られます。

一例、年間4%の配当利回りを提供する銘柄を持ち続け、その配当を毎年再投資することで、元本が増え続けます。この複利効果は、長期的な保有によって資産の増加スピードを加速させるため、NISA口座内での再投資は非常に有利な戦略です。

  • 再投資のシミュレーション:仮に100万円を利回り4%の銘柄に投資し、20年間再投資を続けると、税引き後の資産総額は約2倍になります。
  • 非課税の効果:同じ運用を課税口座で行った場合、税金が引かれるため、同じ期間での最終資産額はNISA口座よりも少なくなります。

分散投資でリスクを軽減

高配当銘柄への投資でも、リスク分散が重要です。異なる業種や地域に分散することで、特定業界の不振によるリスクを軽減できます。防衛関連株やエネルギー株を組み合わせることで、経済環境の変動に柔軟に対応できるポートフォリオを構築できます


高配当株を選ぶ際の注意点

高利回りに潜むリスク

一見して配当利回りが高い企業でも、業績が悪化している場合には注意が必要です。無理に高配当を維持する企業は、財務の悪化や将来的な減配リスクを招く可能性があります。銘柄選定の際には、財務健全性やキャッシュフローの安定性も確認しましょう


業績のチェックと見直しの重要性

高配当株への長期投資は、安定した配当収入を得るために有効な戦略ですが、投資後も企業の業績や配当方針を定期的にチェックし、ポートフォリオを見直すことが重要です。企業の成長性や経済環境の変化に合わせて、保有銘柄を適切に調整することで、リスクを抑えつつ、安定的なリターンを得ることができます。


まとめ

NISAを活用して増益・増配が続く高配当銘柄に投資することで、長期的な資産形成が可能になります。配当再投資や分散投資を組み合わせることで、リスクを抑えながら資産を増やすことができます。株価の変動に惑わされず、企業の業績や配当方針を見極めながら、戦略的な運用を心がけましょう。

NISAの非課税枠を活用した長期的な投資が、安定した資産形成と経済的な成功へのカギとなるでしょう。