5月に見逃せない!アスクル・ブックオフなどの優待株

コラム

5月は株主優待の権利確定銘柄が少ない時期ですが、家計の節約や日常のちょっとした贅沢に役立つ魅力的な優待株が揃っています。5月の優待株には家計にプラスになる商品が多数あります。今回は、5月に注目したいの5銘柄を厳選し、それぞれの特徴や投資メリットを詳しく解説します。

5月の注目優待株:アスクルとブックオフ

5月の優待銘柄の中でも、「アスクル(ASKUL)」と 「ブックオフグループHD」 は特に人気が高いです。アスクルは、日用品や雑貨の購入に便利な「LOHACO」の割引クーポンがもらえ、物価高の中で生活防衛にも役立ちます。一方、ブックオフグループHDは、全国の店舗やオンラインショップで利用できる買物優待券と書籍買取金額アップ券が魅力です。どちらも日常生活で活用できる実用性の高い優待内容となっており、長期保有のメリットも大きく魅力的な銘柄となります。

アスクル(ASKUL)株主優待の魅力

アスクルの株主優待は、日用品や雑貨の購入に便利なECサイト「LOHACO」で利用できる割引クーポン券です。物価高騰の中、生活必需品をお得に購入できる点が大きな魅力となっています。また、「LOHACO」では成城石井やカルディコーヒーファームの商品にも利用可能で、優待の選択肢が幅広いのも特徴となります。

※以下の株価は、3月28日時点。

アスクル(2678)の優待内容と利回り

権利付き最終月: 5月20日、11月20日
株価: 1,631円
配当利回り:2.36%
優待発生株数:100株以上
優待内容: 100株以上で「LOHACO」で使える2,000円分の割引クーポン(500円分×4枚) –
その他条件: 501円(税込)以上の商品1点につき1枚利用可能  - 1回の注文で複数枚の利用が可能

優待利回りは約1.5〜2%程度で、配当と合わせると総合利回りは3%前後と比較的高水準。 生活必需品の購入に役立つことから、長期保有にも適しています。

アスクルへの投資ポイント

アスクルはEC市場の成長とともに、「LOHACO」の個人向けBtoC事業が拡大しており、今後の業績成長が期待されています。

アスクルの業績推移と将来性

法人向けBtoB事業と個人向けBtoC事業の双方で安定した売上成長を実現している。今後はサステナブル商品の取り扱いや新規顧客の獲得が成長をさらに加速させる見込みです。

長期保有のメリットと注意点

アスクル株を長期保有すれば、継続的に優待を受けられる点がメリットです。ただし、EC市場の競争が激化しているため、物流コストの増加や競合他社との価格競争には注意が必要です。

ブックオフグループHDなどの優待内容と利回り

ブックオフグループHDの株主優待は、全国の店舗およびオンラインサイトで利用でき、買物優待券と書籍買取金額20%アップ券のセットです。。リユース市場の拡大により、書籍だけでなく、ゲーム、家電、アパレルなど多様な商品に使える点が大きなメリットとなっています。

ブックオフ(9278)の株主優待内容

権利付き最終月:5月
株価:1,529円
配当利回り: 1.74%(配当金:25円予定)
優待発生株数: 100株以上
優待内容:100株以上で2,000円分の買物優待券(100円券×20枚) 書籍買取金額20%アップ券2枚
その他条件:1年以上継続保有で追加特典あり、店舗・オンラインショップ両方で利用可能

優待利回りは1.5%程度ですが、配当と合わせた総合利回りは3%前後。 優待券は、ブックオフ店舗だけでなく、オンライン購入や店舗受け取りサービスでも利用できるため、非常に便利です。

ブックオフへの投資ポイント

ブックオフグループHDは、中古書籍だけでなく、ゲーム、家電、アパレルなど多様な商品を取り扱っており、リユース市場の成長が業績を押し上げています。

ブックオフの業績動向と今後の展望

オンライン販売の強化と店舗の多様化により、安定した業績を維持しています。今後は海外展開や新規ビジネスモデルの導入が成長を加速させる可能性があります。

優待を活用した長期投資戦略

ブックオフ株を長期保有することで、毎年の優待を享受できるだけでなく、継続保有による追加特典も期待できます。オンラインと店舗の両方で利用可能な点がライフスタイルに合わせた柔軟な活用を可能にしています。

ハニーズホールディングスの優待内容と利回り

ハニーズホールディングスの優待は、3,000円分の商品引換券(500円×6枚)です。女性向けカジュアル衣料を中心に、ユニセックスアイテムやキッズ向け商品も豊富で、幅広い層に利用価値があります。

ハニーズ(2792)の株主優待内容

権利付き最終月:5月
株価:1,689円
配当利回り:3.29%
優待発生株数:100株以上
優待内容: 100株以上で3,000円分の商品引換券(500円分×6枚)
その他条件:1年以上継続保有の株主のみ贈呈

優待利回りは約1.8%程度で、配当と合わせると総合利回りは5%前後に達します。 NISA口座で長期保有することで、安定したリターンを得られます。

東武住販の優待内容と利回り

東武住販の株主優待は、1,000円相当の自社営業地域関連食品(ふぐ加工品など)です。地元の名産品が楽しめる点が魅力となっています。

東武住販(3297)の株主優待内容

権利付き最終月:5月
株価:1,236円
配当利回り:3.19%
優待発生株数:100株以上
優待内容: 100株以上で1,000円相当の自社営業地域関連食品
その他条件:3年以上の継続保有で優待内容が1,000円分増

優待利回りは約1%程度だが、3年以上の長期保有で特典がアップする点が魅力。 配当利回りと合わせると、総合利回りは4%以上となり、安定したリターンが期待できます。

IKホールディングスの優待内容と利回り

IKホールディングスの株主優待は、2,000円相当の自社選定商品(和風だしなど)です。サステナビリティを意識した商品選定も評価ポイントです。

IKホールディングスの株主優待内容

権利付き最終月: 5月
株価:395円
配当利回り: 2.10%
優待発生株数: 100株以上
優待内容:100株以上で2,000円相当の自社選定商品(和風だしなど)
その他条件:1年以上継続保有の株主のみ贈呈

優待利回りは約5.2%と非常に高く、配当と合わせると総合利回りは7%となります。 長期保有で安定した優待を受け続けられる点がメリットです。

 

5月の優待株選びのポイント

5月の優待株は銘柄数が限られていますが、日常生活に役立つ商品が多いのが特徴です。以下のポイントに注目して銘柄選びを行いましょう。

1.優待利回りと配当利回りのバランスを確認する
優待内容の価値と株価を比較し、長期保有のメリットを見極めることが重要です。

2.業績の安定性と成長性をチェック
過去の業績推移だけでなく、今後の市場環境や競争状況も確認し、安定した収益基盤を持つ企業を選びましょう。

投資タイミングの見極め方

投資タイミングを意識してエントリーの精度を向上

優待株への投資では、権利付き最終日のタイミングだけでなく、長期的なリターンを最大化するための購入時期の見極めが重要です。以下のポイントに注意して、エントリーのタイミングを見極めましょう。

1. 権利付き最終日の1〜2カ月前の仕込みが理想
株主優待は権利確定日の前に株価が上昇する傾向があります。権利付き最終日の1〜2カ月前に仕込むことで、株価が高騰する前に安定した価格で購入できる可能性が高くなります。

2. 権利落ち後の押し目買いを狙う
権利付き最終日を過ぎた「権利落ち日」には、優待狙いの投資家による売却で株価が一時的に下落することが多いです。このタイミングで押し目買いをすることで、より割安な価格で優待株を手に入れることができます。

3. 業績発表や成長戦略の発表タイミングを確認
企業が中期経営計画の発表や業績上方修正を行うタイミングでは、株価が大きく変動することがあります。特にアスクルやブックオフのように、EC市場やリユース市場の成長性が期待されている銘柄では、こうしたタイミングを狙ってエントリーするのも有効です。

他の投資戦略と組み合わせる方法

投資戦略の多様化でリスク分散と安定収益の実現

優待株は生活コストを削減できる一方、株価の変動リスクを考慮すると、他の投資戦略と組み合わせることで、リスク分散と安定収益の確保が期待できます。以下のような戦略を組み合わせることで、ポートフォリオ全体のバランスを向上させることが可能です。

1. REIT(不動産投資信託)との併用
優待株で生活必需品の購入費用を節約しつつ、REITで安定した分配金収入を得ることで、インカムゲイン(利回り収入)を強化できます。特に、5月決算のREITは利回りが比較的高いものも多く、キャッシュフローの安定化に役立ちます

2. 高配当株との組み合わせ
優待株と高配当株を組み合わせることで、キャピタルゲイン(株価上昇)とインカムゲインの両方を狙えます。配当利回りが4〜5パーセントの銘柄と優待株をバランスよく保有することで、株価変動リスクを抑えながら安定したリターンを確保できます。

3. グロース株(成長株)への分散投資
安定した優待株に加え、将来的な成長が見込めるグロース株をポートフォリオに加えることで、資産の増加を目指せます。特に、EC市場拡大に伴うアスクル(ASKUL) や、リユース市場の拡大が続くブックオフグループHD など、成長分野に関連する銘柄との相乗効果も期待できます。

まとめ

5月の注目優待株5選は、「アスクル」「ブックオフグループHD」「ハニーズHD」「東武住販」「IKホールディングス」 といった、日常生活に役立つ商品やサービスを提供する銘柄が揃っています。物価高騰が続く中、優待株を上手に活用して生活コストを抑えつつ、長期保有で安定したリターンを目指しましょう。優待内容や業績の安定性を見極めながら、賢い投資戦略を立てることが大切です。

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